ウェブサイトの表示速度を速くするチューニング作業を請け負っております。
私は表示の遅いサイトが嫌いだ。うんこより嫌いだ。見たくもねぇ。
遅いサイトを好きな人なんて普通いないと思いますが、その中でも私は特に嫌いな方だと思います。
すぐに開かないサイトは表示される前に閉じます。たとえそれが自分が作ったサイトだったとしても。
そのような考え方なので、表示速度を速くするスキルを身につけることができたのかもしれません。
ページの表示速度が速くなればなるほど、アクセスの数は確実に増えます。
それはつまり、宣伝・集客効果が高まる。ということでもあります。
【参考ページ】
サイトの表示速度が遅いことでどれだけの見込み客を失っているか?については「ページ表示に3秒以上かかったアクセス数と離脱者数の関係」のページで解説しています。
チューニング作業とは決して特殊な作り方をするわけではなく、本来はこれが正しい作り方だと言えます
「高速化チューニング作業」とは決して特殊なことをするわけではなく、サイトの構造を「最適化する」と言った方がわかりやすいかもしれません。
Webブラウザはデータのダウンロード~画面表示に至るまでの処理の手順があります。それに合わせてサイトを作ることが重要です。
つまり、本来はそのような作り方のほうがブラウザや端末への負荷も小さく(バッテリー消費が少ない)、ダウンロードするデータ量も少ないので閲覧者に優しいサイトなのです。
例えば、私が無作為に10個の企業サイトや個人店サイトを見たとき、その内の9個以上のサイトは最適化をする余地がかなり残っています。
それぐらいほとんどのサイトは最適化されていないのが現実です。正しい作り方ができていないと言っても良いでしょう。
そこまでマニアックな知識を持たなくてもサイトを作ること自体は可能なので、ほとんどのWeb制作業者はそのような知識や技術を持っていないのだと思われます。
表示速度をどこまで速くできるか?
表示速度をどこまで速くできるかの限界値は、そのサイトのデザインや掲載している画像の数など、多くの要因によって異なってきます。
例えば以下のようなものがページ内に存在するなら、表示速度は遅くて当然といえます。
- 大きな画像のスライド切り替え演出。(トップページによくあるやつ)
- SNSのウィジェット。(TwitterやFacebookの投稿が表示されるやつ)
- アニメーション演出。(おしゃれ感を出したいだけの意味のないやつ)
ここで大事なことを言います。
「表示速度が遅くなる」ということは「サイトにアクセスしてくれる(見に来てくれる)人が減る」とイコールです。
そのデメリットがあっても、上記のようなものは絶対に必要でしょうか?
そのような観点から考え、サイト上に掲載しなくてもいいようなコンテンツを洗い出し、不要なものは削除するという心構えがあると、期待以上の速さまで持って行ける可能性が高まります。
【目標値の目安】
通信速度が問題ない速さであるなら(スループット20Mbps以上・レイテンシ30ms以下)、キャッシュなしでも1秒以内に表示完了できるぐらいが理想となります。
現状が「表示が遅い」と感じるサイトなら、少なくとも現在の半分以下の速さにまでは持って行けるでしょう。
料金
表示速度高速化の作業料金は以下ぐらいが目安となります。
サイト毎に問題点が異なるため、そのサイトを見てみないと厳密な金額は算出できません。
それぞれの詳細な解説については後述いたします。
素の(静的な)構造のHTMLサイト | WordPressサイト |
---|---|
10ページまで | 30ページまで |
100,000円前後 | 200,000円~300,000円前後 |
上記の金額はHTMLやCSSを根本から書き直す作業までは実施しません。
もしそこまで根本から作り直せば、私のクライアントのこちらのサイトやこちらのサイトと同等レベルの速さになるでしょう。
サイトのデザインを変えなくても、これぐらいの速さにまでできる余地があるとお考えください。
がしかし、HTMLやCSSから全て書き直すとなると作業料金は数倍に跳ね上がってしまいます。
ですので、あくまでもHTMLやCSSはなるべくそのままにしながら、可能な範囲を最適化していく形となります。(SEOに悪影響が出る可能性があるような作業はしません)
ぶっちゃけて言ってしまうと、下手くそな制作者が作ったサイトは直すにも限度があるのが事実です。
制作金額が安かったのかもしれませんが、そういうサイトは白紙から作り直したほうが良いでしょう。
(住宅で例えると、基礎工事や地盤のレベルからメチャクチャなのと同じです)
素の(静的な)構造のHTMLサイトの高速化について
上記の「素の(静的な)構造のHTMLサイト」とは、WordPressのようなブログシステムを使っておらず、純粋にHTMLファイルをサーバー上に設置してあるだけのサイトを指します。(CSSやJSを含む)
このような構造のサイトの場合、サーバ側でプログラムが動作してページが表示されているわけではないため、チューニング作業がその分少なく済みます。
しかしその反面、各ページが完全に独立している仕組みなので、同じ作業をページの数だけ繰り返す必要があります。
WordPressサイトの高速化について
WordPressはサーバ側でプログラムが動作してページを表示させる(HTMLが生成される)仕組みになっています。
適用されているテーマによってサイト毎にデザインが異なるわけですが、そのテーマの構造によって表示速度が大きく異なってきます。
例えば、WordPress管理画面上でサイトのレイアウト変更やデザイン変更ができるテーマがあったりしますが、このような機能が多く内蔵されているテーマほど表示速度は遅くなっていきます。
このサイトの表示速度を見ればわかるように、WordPressは本来は表示が速いものなのです。(このサイトはWordPressサイトです)
私が制作した上記2つのサイトのうち前者はWordPressサイトですが、このサイトと同等の速さを実現できています。
つまりWordPressサイトが遅くなっている場合は、本来にはなかった機能がテーマやプラグイン(拡張機能)によってたくさん追加されていることが原因となっている可能性が非常に高いです。
そのようなサイトの場合はテーマをすべて白紙から作り直す必要があります。
つまり、デザインや掲載コンテンツを維持しながら、それ以外の見えない部分をすべて作り直すような形となります。